深度100mの地下から自噴することになった地下水は、さっそく成分検査に出される。
すると、思いがけない分析結果になった。pHが9.8のアルカリ性で、カルシウムとマグネシウムの含有が非常に少ない超軟水であること。
また、陰イオンとしてメタ珪酸水素イオンや炭酸イオンが含まれ、特にメタ珪酸水素イオンは温泉法が定める温泉の基準値に近い量が含まれていることがわかったのである。
「周辺の地質は、所々に石灰岩の分布が見られるのにもかかわらず硬度が非常に低いのは、地下水が流れている岩盤の中にたまたま石灰岩がなかったためと考えられます。
その一方で、温泉水に近い成分が含まれているのは、この地下水が山体に浸みこんで古い地層によって濾過された水と、地下深くから上がってきた鉱泉水とが奇跡的に混じり合った水であることを物語っています。
つまり“奇跡の水”といっても過言ではありません」
苦難の末に掘り当てた地下水は、山奥の石清水が1億年以上も前の岩盤の中を無菌状態で悠久の時をかけてゆっくり流れていることから『古代水』と名付けられた。
まさにこの水は「大地に磨かれ」おいしくなったといえるだろう。
もし内藤社長のおいしい水に対する情熱がなかったら、古代水と出会うことはなかったに違いない。
内藤社長はいま、この“奇跡の水”を全国の水を愛する人たちに届けることができる喜びをかみしめている。
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